検索結果の画面を見ただけで調べものが終わる「ゼロクリック」が増えています。日経クロストレンドが報じたヴァリューズの調査では、その割合は2025年9月の63.5%から2026年7月に68.1%へ上がりました。では、中小企業のサイトでは何が起きているのか。マイセレ自身のサイトで、直近1週間の数字を測ってみました。
マイセレのサイトは1週間で1,257回表示され、クリックは38回、クリック率は約3%でした。
- ゼロクリックの割合は、報道によると2025年9月の63.5%から2026年7月に68.1%へ上がっています。
- マイセレの数字はゼロクリック率そのものではなく、順位が低い影響も大きいと見ています。
- 打ち手は、答えが画面で終わらないテーマへの寄せ、AI検索に読まれる書き方、検索以外の入口の3つです。
ゼロクリックとは何か、検索の現場で何が起きているのか
この章では、ゼロクリックの意味と、報道されている最新の数字を整理します。
ゼロクリックとは、検索結果の画面だけで情報収集を終え、どのサイトにも移動しない検索行動のことです。画面の上部にAIによる要約や概要が表示されると、調べたい答えがその場で見つかり、サイトを開く必要がなくなります。
日経クロストレンドは2026年10月18日の記事で、ヴァリューズの調査として、検索結果から外部サイトへ移動せずに画面上で情報収集を終える行動の割合が、2025年9月の63.5%から2026年7月には68.1%へ上昇したと伝えています。この記事は有料のため、マイセレが確認したのは見出しとリード文の範囲です。詳しい内容は日経クロストレンドの記事をご覧ください。
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ゼロクリック時代に、マイセレのサイトで表示とクリックを測ってみた
この章では、マイセレ自身のサイトで、検索結果に表示された回数とクリックされた回数を、集計条件つきで示します。
集計したのは、mysele-llc.comのGoogle検索の数字です。集計元はGoogle Search Consoleで、期間は2026年10月12日から10月18日の1週間です。10月18日は数字が返らなかったため、実際には6日分の合計になります。取得日は2026年10月20日です。
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 表示回数 | 1,257回 |
| クリック数 | 38回 |
| クリック率(38÷1,257) | 約3.0% |
| 平均掲載順位(表示回数で重み付けした概算) | 約34位 |
表示は1,257回あったのに、クリックされたのは38回でした。表示の大半は、見られただけで終わっています。
ここで注意したいのは、この3%がゼロクリック率そのものではない点です。ヴァリューズの数字は消費者の検索行動全体を見たもので、マイセレの数字は1つのサイトの表示とクリックの比率です。同じ物差しではないので、並べて比べることはしません。
ゼロクリックでクリックされない理由と、マイセレの見立て
この章では、クリックされない理由を、マイセレの数字から考えられる範囲で整理します。ここから先は事実ではなく、マイセレの見立てです。
1つ目は、順位の影響です。マイセレの平均掲載順位は約34位で、検索結果の上位に出ていません。このため、クリック率が低いのは、ゼロクリックよりも順位が低いことの影響が大きいとマイセレは見ています。
2つ目は、検索の意図による違いです。「用語の意味」や「手順の一言まとめ」のように答えが短く決まる検索は、画面の上で完結しやすいと考えられます。一方で、比較して選ぶ、自社の状況に当てはめて判断する、誰かに相談したいといった検索は、画面の要約だけでは終わりにくいと見ています。
ただし、これはマイセレ1社の1週間の数字に基づく見方です。業種や時期で変わる可能性があり、断定はできません。順位の基本は検索順位の上げ方で解説しています。
この記事の自社データは1週間分で、因果関係を示すものではありません。同じ条件で数週間追って、傾向として判断する前提です。
ゼロクリックとAI検索の時代に、中小企業が集客で打てる手は3つ
この章では、AI検索の集客で、中小企業が無理なく進められる手を3つに絞って示します。
1つ目は、答えが画面で終わらないテーマに寄せること
比較して選ぶテーマ、自社の状況に当てはめて判断するテーマ、自社の経験が答えになるテーマは、画面の要約だけでは足りません。自社の事例や判断の基準を書くと、読みに来る理由が残ります。
2つ目は、AI検索に読まれやすい形に整えること
結論を先に書く、出典を示す、更新日を載せる、見出しを質問に答える構造にする、といった基本が、AIにも人にも伝わりやすい形です。AI検索への対応はLLMO対策で詳しく説明しています。
3つ目は、検索以外の入口を持つこと
検索の結果画面だけに頼らず、社名で探してもらう、SNSで知ってもらう、紹介を受ける入口を足します。検索の外に入口があれば、画面の変化の影響を受けにくくなります。
自社で実践するなら、まず表示回数が多いのにクリックされていないページを1つ選び、結論と出典と更新日を先頭に整えてください。数字の追い方はSEOのKPI設計が参考になります。
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ゼロクリックとAI検索の集客に関するよくある質問
この章では、ゼロクリックとAI検索の集客について、中小企業の方からよく出る4つの質問に答えます。
ゼロクリックが増えると、SEOは意味がなくなりますか?
意味がなくなるとは考えていません。答えが画面で終わる検索は減る一方で、比較や判断のために読まれる検索は残ります。ただし、順位だけを追う進め方は見直す価値があります。
中小企業でもSEOは必要ですか?
社名や地域名で探される入口を作る意味で、必要だとマイセレは考えます。ただし、それだけに頼らず、紹介やSNSなど他の入口も合わせて持つ方が安全です。
AI検索対策は何から始めればよいですか?
表示回数が多いのにクリックされていないページを1つ選び、結論を先頭に置き、出典と更新日を載せることから始めてください。
マイセレの数字は、他のサイトにも当てはまりますか?
当てはまるとは言えません。1つのサイトの1週間の数字で、順位の影響も含みます。自社の数字は、Search Consoleで同じ条件で確認してください。
参考文献・出典
この章では、本文で使った数字の出典を示します。リンクは2026年10月20日に確認しました。
- 日経クロストレンド「AI検索普及、ゼロクリック率68%に上昇 揺らぐサイト集客」(2026年10月18日、ヴァリューズ調査の見出しとリード文のみ参照)
- マイセレのサイトの表示回数・クリック数は、Google Search Consoleから自社で取得(mysele-llc.com、2026年10月12日から10月18日、取得日2026年10月20日)
更新履歴
この章では、この記事の更新内容を記録します。
- 2026年10月20日に初版を公開しました。


